
こんにちは、花びし本店スタッフの岡田です。
いつの間にか、すっかり春ですね。
お店に並んでいた桜を見ながら、今年の桜はいつかしら、と思っていたのが先日のことのようです。
店内も春から初夏へと変わり、モスや多肉植物のコーナーができました。




最近は、雑貨店で置いてあることも多い多肉植物。
「葉や茎、根などが水分や養分を蓄えられるよう肥大化して、乾燥に耐えられるよう進化した植物」の総称です。
分類上多くの科の植物が含まれていて、サボテンもそのひとつなのですが、サボテンは種類が多いため、園芸の世界ではサボテンと多肉植物を分けて扱います。
花びしではでは商品名の「サッカレンテン」と呼ぶこともあります。
ここ数年人気が続き、取扱いメーカーさんや当店でも取り扱う種類が年々増えています。






そして今年はなんと、本物(生花)のエアプランツが入荷しました!
エアプランツは根をもたず、土のないところで生育できる植物のこと。
雨や空気中の水分を吸収することから、「エアプランツ(Air Plants)」と呼ばれています。
元々は、日差しが少なく、絶えず雲や霧のかかる、湿度が高い森林や、雨のほとんど降らない砂漠地帯に、岩石や樹木にくっついて自生している植物です。




名前や土に根を張らない特徴から、「空気で育つ水の要らない植物」と勘違いしてしまいそうですが、ほかの一般的な植物と同じく、水をあげないと枯れてしまいます。
品種にもよりますが、基本的なお手入れとして
・週に1〜3回、霧吹きで水を吹きかけてあげること(昼は気孔が閉じているので、夜がおすすめ)
・直射日光が当たらない、明るく風通しの良い場所に置くこと
をしてあげてください。
店内のPOPに水やりと日当たりの目安をご案内させていただいています。


お手入れをしっかりしていただいていれば、土の要らない植物ですので
テラリウムやガラス瓶、流木やブリキやテラコッタの花器など、インテリアのような感覚で自由に飾ることができます。
花びしにもぴったりなベースがたくさん置いていますので、ぜひご一緒にご覧ください。







以前、お店に来て下さったお客様から「花びしの多肉は本物そっくりでうれしい!」という声をいただきました。
「生花が好きだけれども、枯らしてしまったり、成長しすぎてしまったり、お家に飾れなくなってしまったから、造花を飾ろうと思って」とおっしゃって、造花の多肉植物をご購入してくださいました。
それを思い出し、今回入荷したエアプランツと、以前からお店にあった造花のものとを並べてみました。
さわった感じも似ていて、よくよく見ないと区別がつきません。

(それぞれ左が生花、右が造花です)
毎日お店には、いろいろな目的でお花をお求めになられるお客様がいらっしゃいます。
お店のディスプレイ用に、写真撮影の小道具に、ハンドメイド作品の材料に、お部屋やお家のインテリアとして。
造花ひとつとっても、使い道は様々です。
私たちは造花屋ですので、ご来店いただいたお客様には造花のご提案をさせていただきますが、
お話の内容によっては、造花でなく生花をおすすめするときもございます。
例えば、お店のディスプレイとして天井付近に飾るなら、水やりの必要のない造花を。
植物の成長を感じたいなら、生花を。
造花と生花、それぞれの良さをよく知り、いまお客様に一番ふさわしいものをご提案していきたいなあ、と生花のエアプランツの入荷で改めて思いました。

初夏の装いになった花びしに遊びにきてくださいね。
スタッフ一同、お待ちしております。